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退屈は最大の罪である。

                              by スタンリー・キューブリック

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2025/05/14(Wed)11:54

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DKC

2007/11/04(Sun)22:11






CDを、作りました。

きいてや。


こちらから。

http://www.audioleaf.com/d_k_c_07



本日ミックスダウンしたこれらの曲には、皆さんの想像を絶するほどの「努力」と「感動」が詰め込まれています。

しかし、曲を聞かせることで僕らの感情を100%そのまま感じてもらうのは、不可能に近いです。




ぼくの尊敬する偉大なアーティスト大友良英は、「音楽は所有するものではなくて、自分と他者との関係を作るものだ」と述べておりました。


今まで、ぼくは音楽に意味はある、つまり世界観を共有できるものだとずっと考えてきました。今も強くそう思っております。

でも、今日初めてぼくらの音楽をCDという形にしたことで、そういう側面ばかりではないのかもしれないと強く感じました。

音楽は、感動を共有する媒体ではないのかもしれないと。




今ぼくは、この曲に一人歩きして欲しい。

作品として、一つの意思を持って、みなさんに感動を伝えられる生き物であって欲しいと思います。









なんつって
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ここ最近思ったコト。

2007/09/19(Wed)14:10

最初は、誰にも教えなかった。

ブログは自分の興味のある音楽や、ハッとしたことをメモしておくための、あくまで記録用紙だった。

でも、自分の好きなものを人に勧めたい性分のぼくは、親しい人にだけこのブログを見てもらうことにした。

人に見られるとなると、シャキッとする気分になるんだ。

そして、みんなを少しは「なるほど」と思わせる文章を心がけるようになった。

そのうちに、ぼくがこんなにも好きで、掘り下げていった、「音楽」というもののあり方について考えるようになった。

そして、「音楽って、こんなに広くて、深くて、底の見えないモノなんだ」っていうことをみんなに伝えたくてどうしようもなくなった。




ぼくが、単なるゲテモノ好きなわけじゃなくて、本当に良い曲、良いアーティストっていうのは存在するし、

単に好みの違いでは片付けられない何かがあるって思っている。

音楽賞を取ったモノと取らなかったモノ、すべてが横並び一直線なんてことはあるはずがないだろ?

もちろんそれは、音楽だけに限らす、映画、ファッション、グラフィックデザインもすべてそうだ。料理だってそうだと思う。

どこにだって、「イイモノ」は、絶対あるんだ。

そして、「イイモノ」を探し当てる「イイセンス」っていうものも必ずあると信じている。

しかもそのセンスは、マニアック、ポピュラーを問わず、ジャンルレスに発揮できるものだとも感じている。

(ちなみに、ぼくが発揮できているかといえば、全然そんなことはない。)



でもそれをどうやって伝えるか。

それを証明、理解してもらうってのは、とっても難しい作業なんだ。

なぜならそれは、芸術とはなにかっていう、哲学の先人たちが必死になって考えてきたことであって、それでも答えが見つからないことだから。

例えばぼくがそれを勉強して、それを発表しても、そんな専門用語、了解事項だらけの文章で多くの人にわかってもらえるわけがないし、第一、読みたくないだろう。





そう思い悩んでいたときに、 佐々木 敦 という人の存在を知った。

彼の生き方、考え方は、今ぼくが伝えたいことを、自分の人生をもって証明してくれていると感じた。





佐々木 敦

批評家。HEADZ代表。

その活動は映画批評に始まり、文芸批評、 音楽批評、 音楽雑誌FADER刊行、 レーベルUNKNOWNMIX, meme,  weather主宰、 DJ、 大学講師、 対論、 批評家育成カルチャースクールBRAINZ講師、 海外のアーティストを招いてイベントを開催、 など、多岐にわたっている。 また、作家としての著書は何冊もある。

このインタビューには、そんな彼の考え方が書かれている。http://www.faderbyheadz.com/a-Site/column/conversation/sasakiinterview.html





ぼくにしてみれば、ポストロック、エレクトロニカ、音響系(今一番アツいとされている新しいジャンル)の批評における第一人者としての佐々木敦しか知らなかった。

知らなかったどころか、たまにCDのライナーノーツで名前を見かける程度のものであった。

その人が、J-POP批評も同時にやってのけている。

その事実を知った瞬間、ジャンルレスに「イイモノ」は存在する、そう確信した。

そしてなにより、こんなにたくさんのことをたった一人でやってのけていることを知って、価値観をひっくり返されるほど驚愕した。

漠然と頭の中にあった、人間の可能性の限界。その既成概念みたいなものがフッ飛ばされた。

そう、限界なんてないんだ。人間なんでもできちゃうんだ。






「ワタシはJ-POPしか聴いたことないし、マニアックなキモイ曲はわかんない」

「おれはマニアックだから、あんなショボイ音楽聴けない。」

そういう風に自分の可能性を限界して、他を拒絶することは知らず知らずのうちにみんなやってしまっている。

しかし、そうした姿勢でいてしまうと、ハッとする瞬間には出会えないんだ。

「こんな考えもあるんだ!」「こんなカッコイイものがあったんだ!」とハッとする瞬間は、この上なく楽しい。

そういうハッとする瞬間に出会うためには、「わからないからキライ」という姿勢じゃだめなんだ。

「わかんねーけど面白そう」ってスタンスでいたほうが、楽しいモノに遭遇するチャンスは多くなる!!!!!

(えらそうなこと言ってホントすんません・・・・・・・。)






ハッとするっていう感覚は、自分の中にあった既成観念が取っ払われて、視界がグワッと広がる瞬間だ。

だから、ある程度何か考えていないと、既成観念がないんだから、ハッとなんてできない。

一人一人それぞれ考えていることは違うんだから、誰が何にハッとするかはわからない。

例えばこの文章を見ても、誰もハッとしないように・・・・・。

なんで、自分で開拓するしかないんです。好きなものって。

ぼくは音楽をちょっとばかし多く聴いてきたので、みんなにその開拓の入り口みたいなのが示せたらいいなって思っとります。






自分が何を考えているかぐらい、自分でわかっていないと、次に何が自分をハッとさせてくれるのかなんてわかりゃしない。

しかし自分のことを知るってのは実はなかなかムツカシイ。

そういうときに、しゃべったり、書いたり、出力することは、重要なんだ。

だから、ぼくはこのブログを書いて自分の好きなものをハッキリさせようと思ってるし、自分がなに考えているか知りたいとも思っている。

そうして、なんとなくわかってきたし、この2ヶ月ちょい、毎日のようにハッとする経験をした。

だから、みんなも、なんか見て、聴いて、なんか感じたら、それを書くなり言うなりすれば、次の面白いもの見つかりやすいよって。そういう話。

(だからコメントすればいいじゃんって話^^)





そうやってぼくがブログ書く過程で、もしかしたらみんなの共感も得られるかもしれないと思った。

そこでぼくは、音楽ソムリエみたいなことができたらいいなって思うけど、みんなが「キモイ」って言って聴く耳を持たなけりゃ、そこでおしまいなんだ。

たぶん君にシックリ来ないかもしれないけど、ちょっと聞いてみてよと。

俺は佐々木敦のような批評家になるんだから、ちょっとぐらい耳かせよコラと。

そういうことです^^

 

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