ボキは自称ノンポリでした。
政治のことなんて、知っても腹が立つだけ。
抵抗しようにも、ボキ達は果てしなく無力。
だったらボキは、出来上がったルールに従って生きるだけ。
消費税が上がろうが、年金がもらえなかろうが、ボキの行動規範には影響0なのよ。
さあ、高い服買ってエロサイト見よう。
って考えてました。
そうやって、個人主義を貫き通し、目の前の快楽のみを追求する生き方をとってきました。
極端に言えば、一生ゲームとオナニーしまくるのが、人生ハッピーだと思ってました。
おれは大衆がキライです。
思想とかメディアとか文化とか、いろんなもんに流されている人はダサイと思ってます。
だからこそ、自分オリジナルの美学やら哲学やら、楽しみを追求することが、おれなりの大衆からの逸脱の方法。
人に流されないということ。独居の姿勢。
それが国家やら政治やらに対する、ゼロ地点からのミニマムな抵抗でした。
でも、そんなスタンスもザ・ウンコだと気付かされました。
辺見庸さんの文章に出会って、わたしは、
人生観がドギャンと変わった気がしてます。
自分が立っている足下がどんなんなっているか、
それすら知らずにスタンドアローンを気取れる筈が無いと思いました。
その足下ってのは、哲学やら思想やらイズムやらそんな抽象的なものだけじゃ一切わからんちんで、
やっぱ国家や政治っていう、プラクティカルな概念が深く食い込んでいるんだから、
思想だけサラッと勉強して、したり顔だったおれは、完全にエセ倫理ストだったわけです。
辺見庸って人は、孤高です。
たった一人で、ペン一本で、この世の中に対する抵抗を試みています。
その抵抗の仕方は、文学です。
例えばイラクでは何百万人もの民間人が・・・・なんていう統計データを用いるんじゃなくって、
読者の心にグサァッって刺さる表現。
怒りと憤りが滲み出る、魂こもった表現で、ドギャンと感じさせるんです。
なにを?
「おれは、繋がっているんだ」っていう実感です。
おれの日常は、(戦争、人種差別、経済格差、宗教、政治)の上に成り立っているっていう自覚です。
これらと、おれは地続きなんだ。
そう思ったら、ウーン、
ポテチ食いながらバラエティ番組を見ている修一を一瞬軽蔑してしまいました。
おれらの日常を支えている衝撃の現実に目を背けて、そうやってのうのうと暮らすのと、
知って、自分が何が出来るのか、どういう態度をとればいいのかを考えることの、
どちらがカッコイイか、と言われたら、
後者でしょ!!ってなるのが、
ミスターカッコツケ、おれ!!!!
ノンポリを名乗るのはやめるわ。
今までは実利が伴わないからって、個人主義に走ってたのに、
さっき言ったオリジナリティの追求を盾に、
ムリして大衆をディスってたんだけど、
完全に限界です。ダサかったわおれ。
ちょっとずつ、勉強しまふ。世の中について。
で、おれの最近のマイブームがアメリカ。
経済でもイズムでも、完全にアメリカ主導、っていうか中心、いや、支配。な世の中なので、
アメリカを知らねば何も語れませぬ。
最近、履修しているマクロ経済学Ⅱを理解するために、
「14歳から学ぶ 世界金融危機」を読んで、
やっとサブプライムローンやらリーマンショックが少しわかりました。
んで、今は新書ベスト1に選ばれた「貧困大国アメリカ」
を読んでおります。
そして今日は、華氏911を見ました。
うーん・・・・・・どれもこれも・・・・・・
・・・・衝撃ですな!!!!
知らなんだ!!!
ブッシュぱねーーーー。
何も知らなかったなりに、感覚としてあった様々な常識が、
ッッッパーーーーンと吹っ飛ばされました。
非常に恥ずかしく思います。何も知らなかった自分を。
お死になさい。無知なる私よ。
今頃華氏911??w
とか言って、見てもいないのに、バカにしたおまえ。
新しい物を消費することを要請されている資本主義システムに組み込まれた従順なるカモと呼ばせていただきます。
そして、かなり食い込んだ情報、リアリティのある情報(映像)を元に、
考える、思惟する、思弁する、という行為を怠り、
新聞やニュースによるデータで世の中を知ってると勘違いしているおまえ。
自己意識を持たずマスメディアにいいように踊らされる不感症のインポテンツ野郎と呼ばせていただきます。
世界を近くに感じれば、なんか自分を律される気分になりまふ。自然と。
ちゃんとしなきゃと思う。色々。
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無題
2009/05/09(Sat)00:18
No.1|by やなせ|
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