右から読んでも左から読んでも「戦争論争戦」。購入。

今日、田原総一郎がなんか拉致被害者に訴えられたらしいですね。タイムリー。
こないだ読んだ「宮台真司vs姜尚中」みたいな学者同士のアカデミックバトルとちがって、いつも庶民に向けた言葉で語っている二人の討論なので、敷居が低くて読みやすい。
ただ、一行ずつの議論が何度もあり、TVタックルばりのただの口喧嘩パターンを連発!
ヘリクツもたくさんあって、まるで中学生だ!
でもなかなかいい勝負で、どっちが勝ってるかは、読み手による。
反論しやすいスキのある議論で、いろいろ書き込みながらヨミヨミした。
経済の話になると、やっぱり小林よしのりは明らかに劣勢になる。
得意のナショナリズムも、現実論にぶち当たったらヘリクツを出してた。
田原総一郎は、心の底というか、核のところではちゃんとサヨクだなと思った。
「世界の国益を考える」とか、「自衛隊を国連軍に預ける」とかいう説を唱える点で。
あくまで理想論として言っているんだけど、あまりにも実現可能性への論理が足りない。
でも多様な言論に触れる機会が多いから、もちろん知識人としてだいたいの歴史的、国際的なコンセンサスはわきまえてた。
戦争論もこうやって相対化してみると、あれも結構カルトだなって思う。
でもマスコミや政治や教育機関っていう重要なポストにサヨクが跋扈しているだけ、あれぐらいの誇張表現で描けば読み手のスタンスもちょうどいいバランスになるのかもね。
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