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退屈は最大の罪である。

                              by スタンリー・キューブリック

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2025/05/14(Wed)16:16

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ここ最近思ったコト。

2007/09/19(Wed)14:10

最初は、誰にも教えなかった。

ブログは自分の興味のある音楽や、ハッとしたことをメモしておくための、あくまで記録用紙だった。

でも、自分の好きなものを人に勧めたい性分のぼくは、親しい人にだけこのブログを見てもらうことにした。

人に見られるとなると、シャキッとする気分になるんだ。

そして、みんなを少しは「なるほど」と思わせる文章を心がけるようになった。

そのうちに、ぼくがこんなにも好きで、掘り下げていった、「音楽」というもののあり方について考えるようになった。

そして、「音楽って、こんなに広くて、深くて、底の見えないモノなんだ」っていうことをみんなに伝えたくてどうしようもなくなった。




ぼくが、単なるゲテモノ好きなわけじゃなくて、本当に良い曲、良いアーティストっていうのは存在するし、

単に好みの違いでは片付けられない何かがあるって思っている。

音楽賞を取ったモノと取らなかったモノ、すべてが横並び一直線なんてことはあるはずがないだろ?

もちろんそれは、音楽だけに限らす、映画、ファッション、グラフィックデザインもすべてそうだ。料理だってそうだと思う。

どこにだって、「イイモノ」は、絶対あるんだ。

そして、「イイモノ」を探し当てる「イイセンス」っていうものも必ずあると信じている。

しかもそのセンスは、マニアック、ポピュラーを問わず、ジャンルレスに発揮できるものだとも感じている。

(ちなみに、ぼくが発揮できているかといえば、全然そんなことはない。)



でもそれをどうやって伝えるか。

それを証明、理解してもらうってのは、とっても難しい作業なんだ。

なぜならそれは、芸術とはなにかっていう、哲学の先人たちが必死になって考えてきたことであって、それでも答えが見つからないことだから。

例えばぼくがそれを勉強して、それを発表しても、そんな専門用語、了解事項だらけの文章で多くの人にわかってもらえるわけがないし、第一、読みたくないだろう。





そう思い悩んでいたときに、 佐々木 敦 という人の存在を知った。

彼の生き方、考え方は、今ぼくが伝えたいことを、自分の人生をもって証明してくれていると感じた。





佐々木 敦

批評家。HEADZ代表。

その活動は映画批評に始まり、文芸批評、 音楽批評、 音楽雑誌FADER刊行、 レーベルUNKNOWNMIX, meme,  weather主宰、 DJ、 大学講師、 対論、 批評家育成カルチャースクールBRAINZ講師、 海外のアーティストを招いてイベントを開催、 など、多岐にわたっている。 また、作家としての著書は何冊もある。

このインタビューには、そんな彼の考え方が書かれている。http://www.faderbyheadz.com/a-Site/column/conversation/sasakiinterview.html





ぼくにしてみれば、ポストロック、エレクトロニカ、音響系(今一番アツいとされている新しいジャンル)の批評における第一人者としての佐々木敦しか知らなかった。

知らなかったどころか、たまにCDのライナーノーツで名前を見かける程度のものであった。

その人が、J-POP批評も同時にやってのけている。

その事実を知った瞬間、ジャンルレスに「イイモノ」は存在する、そう確信した。

そしてなにより、こんなにたくさんのことをたった一人でやってのけていることを知って、価値観をひっくり返されるほど驚愕した。

漠然と頭の中にあった、人間の可能性の限界。その既成概念みたいなものがフッ飛ばされた。

そう、限界なんてないんだ。人間なんでもできちゃうんだ。






「ワタシはJ-POPしか聴いたことないし、マニアックなキモイ曲はわかんない」

「おれはマニアックだから、あんなショボイ音楽聴けない。」

そういう風に自分の可能性を限界して、他を拒絶することは知らず知らずのうちにみんなやってしまっている。

しかし、そうした姿勢でいてしまうと、ハッとする瞬間には出会えないんだ。

「こんな考えもあるんだ!」「こんなカッコイイものがあったんだ!」とハッとする瞬間は、この上なく楽しい。

そういうハッとする瞬間に出会うためには、「わからないからキライ」という姿勢じゃだめなんだ。

「わかんねーけど面白そう」ってスタンスでいたほうが、楽しいモノに遭遇するチャンスは多くなる!!!!!

(えらそうなこと言ってホントすんません・・・・・・・。)






ハッとするっていう感覚は、自分の中にあった既成観念が取っ払われて、視界がグワッと広がる瞬間だ。

だから、ある程度何か考えていないと、既成観念がないんだから、ハッとなんてできない。

一人一人それぞれ考えていることは違うんだから、誰が何にハッとするかはわからない。

例えばこの文章を見ても、誰もハッとしないように・・・・・。

なんで、自分で開拓するしかないんです。好きなものって。

ぼくは音楽をちょっとばかし多く聴いてきたので、みんなにその開拓の入り口みたいなのが示せたらいいなって思っとります。






自分が何を考えているかぐらい、自分でわかっていないと、次に何が自分をハッとさせてくれるのかなんてわかりゃしない。

しかし自分のことを知るってのは実はなかなかムツカシイ。

そういうときに、しゃべったり、書いたり、出力することは、重要なんだ。

だから、ぼくはこのブログを書いて自分の好きなものをハッキリさせようと思ってるし、自分がなに考えているか知りたいとも思っている。

そうして、なんとなくわかってきたし、この2ヶ月ちょい、毎日のようにハッとする経験をした。

だから、みんなも、なんか見て、聴いて、なんか感じたら、それを書くなり言うなりすれば、次の面白いもの見つかりやすいよって。そういう話。

(だからコメントすればいいじゃんって話^^)





そうやってぼくがブログ書く過程で、もしかしたらみんなの共感も得られるかもしれないと思った。

そこでぼくは、音楽ソムリエみたいなことができたらいいなって思うけど、みんなが「キモイ」って言って聴く耳を持たなけりゃ、そこでおしまいなんだ。

たぶん君にシックリ来ないかもしれないけど、ちょっと聞いてみてよと。

俺は佐々木敦のような批評家になるんだから、ちょっとぐらい耳かせよコラと。

そういうことです^^

 

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No.35|未選択Comment(5)Trackback()

Comment

無題

2007/09/21(Fri)02:59

この前初めて少女マンガ読んだんだ。
短編がいっぱい詰まってるヤツ。名はザ・マーガレット。

ほとんどが恋愛ものなんだけど、気付いたら
「次どんなんだろ」とか思いながら
どんどんページめくってんの。胸いっぱいになってんの。

他の一冊にも手ぇ伸ばしてんの。
ハッとしたね。

No.1|by ひでろう|URLMailEdit

おそくなっちゃった

2007/09/23(Sun)17:00

ワタシ音楽のことはよくわからないけれど、
いぶちゃんのブログは、
「よく 考えているな」っていつも思う。

自分のすきなものに対して、熱く語ったり深く調べていくことってかっこいいと思う。
それに、なかなか難しいことだと思う。
深くなればなるほど、上がいるわけで
その中で「オレはコレがすき!」って主張することって、恥ずかしくなったり少し遠慮がちになったりするものだから。
だから、いぶちゃんのそういうところがうらやましく思うのです。


自分を知ることは難しいにはすごく共感。
最近、ワタシは逃げに走っていたと思う。
わからないことを続けることが
苦しくなってしまって、保留を続けていたと。
だけれど、コレを読んで思った。
やっぱり自分を深く知ることができるのは、あくまで自分だし
自分を深くしって愛しているひとほど
周りや他のことにも幅広く進めるんじゃないかと。


わからないからキライはだめだね。
わからないからそれなーに?ってスナオに聞けるひとになりたいです。


No.2|by あやぴょん|URLMailEdit

無題

2007/09/23(Sun)23:00

あやかありがとん^^wwコメントww
マジあやかとおしゃべりしてーーーーー!!


上ってなんじゃら?佐々木敦??イロイロ知ってるのが上かな?おれは遠慮はしないよ。プライドも羞恥心もないからねww


あたしゃなんもカッコヨかぁないけど、多才な人ってカッコイイよね^^
沢尻ペリカと付き合ってる高城さんとか・・・。

そういう人って、ちゃんと自分の中で、方法論とか回路みたいなのものをシッカリもってるんだと思うんだよね。
だって、いろんなことを知ることは、回りまわって自分のことを知ることになると思うし、例えば音楽って何?って問いも人生って何?って問いとリンクする部分は過分に含んでいるでしょ?
何でも知ろうとする、興味のあることを調べつくすってのは有意義だと思うし、楽しいよ。
おれの場合、文化やら表現、芸術ってなに?ってのを、自分にわかるレベルで調べただけだけど、いろんな部分でハッとしたし、自分がドンドン変わる気がした。
そうやって毎日違う自分に会いたいんですなぁぼかぁ。


あやかもなんかモヤモヤしてたら、書いてみればイイじゃない!
未来を作るために過去を知れ!~みたいなふうに、以前の自分を記録して、それを踏み台やら糧やらにして、新しいアタシを作ればイーじゃないー。

あやかが何かんがえてるか知りたいし~


でも適当なんでおれ。人の考え方は一分一秒変わるんで。ブログもめんどくなったらテキトーになっていきます。。

No.3|by いぶ|URLMailEdit

お邪魔してみた。

2007/11/01(Thu)01:32

おもしろいこと書いてるね!
いっぱい聴いてみたいの見つかったよ☆
何か聴いてみたら報告するので聞いてくれ!!

No.4|by mei|URLMailEdit

無題

2007/11/01(Thu)14:09

まかしとけーい!!

リクエスト、どんどんお待ちしております!!

音楽も学術書といっしょで、クロスリファレンシングが有益だよぞおよ。

たとえば、ライナーノーツを読んだり、同じレーベル内を探したり、ウィキでそいつを調べて、交友関係しらべたり。

そうすることで、変な既成観念(こだわりや偏見)が取っ払われて、純粋に自己投入に勤しむ事が可能になるぜよよよよよよよっよよ。

No.5|by イブカヒロキという名のエディプス・コンプレックス|URLMailEdit

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